いくつになっても初心を大切に、未知の領域にチャレンジすることだ。常に次元上昇の道を探っていこう。<1251>

いくつになっても初心を大切に、
未知の領域にチャレンジすることだ。
常に次元上昇の道を探っていこう。

<1251>


追い込まれた状況でも、
順風満帆で事が進んでいる状況でも、
スタートした時の心や状況を、
忘れずにいたいものですね。

「初心忘るべからず。」
は、スタートした時の志、
初志をいつも思い出すように。
という使われ方が多いですが、
この言葉のルーツを辿ると、
もっと深い意味があるようですね。

そのルーツは、室町時代に「能」を大成させた、
世阿弥さんの書「花鏡」(かきょう)にあるようです。

その結びに、

しかれば当流に万能一徳の一句あり。
初心忘るべからず。
この句、三ヶ条の口伝あり。
是非とも初心忘るべからず。
時々の初心忘るべからず。
老後の初心忘るべからず。
この三、よくよく口伝すべし。

とあります。

世阿弥さんの言う「初心」は、
始めた頃の未熟さ、みっともなさを指しているようで、
そこには戻らないように、
また、その頃と比べて、現在がどうかを、
感じてみることが大切だと言うことですね。

そして、初心は若い頃のことだけではなく、
いくつになっても、その時々の初心を忘れないこと。

いくつになっても、
初めて知ること、経験することは多いですし、
まだまだ自然界には、
未知の領域が無限にありますから、
夢の追求にも、能力の追求にも、
終わりはありませんね。

初めてを体験する感動が、
少なくなってくることは、
能力の進化を鈍らせます。

自然界で生きる者全ては、
人間ももちろんそうですが、
能力は、どこまでも進化していきます。

もちろん、体力などは年々低下するものですが、
その低下を補って余りある進化を、実現できるものが、
人間の脳、身体には秘められています。

日々低下する体力勝負のレベルでやっていると、
才能の進化は行き詰まってしまいます。

ぜひ、あなたの素晴らしい才能、能力は、
常に次元上昇を目指してチャレンジしてください。

どうぞ、毎日が未知の領域へのチャレンジですから、
毎日の初心も忘れないでください。

未知の時間に足を踏み入れたら、
今日より高いところまで到達することを実感できる、
チャレンジを模索してください。

今日までのあなたや、やり方に、
囚われ過ぎなければ、必ず実現できます。

時間だけ未知の領域突入では、
もったいなく、くやしいですね。

あなたの才能の、次元上昇の道を探る今日も、
楽しい一日になりますよ!

(浜本哲治)