安定と固定は別物だ。
高次元の安定を愉しむことだ。
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不安定さは、決して良くない状態ではなく、
感覚などを研ぎ澄ましていくには、
むしろ格好の状態と言えるでしょう。
人間の身体も、
不安定な状況に、身体をあえて置くことで、
バランス感覚が養われたり、
神経細胞が活性化しますから、反応が速くなったり、
不安定な中で、バランスを保とうとしますから、
筋肉も強化されたりします。
その時に大切なことは、言う間でもなく、
その不安定な状況を愉しむことです。
感覚や神経、筋肉を成長、進化させているという、
実感、意識を持つことですね。
やりたくないと思っていたり、
嫌だなと考えていては、
その不安定な状況は、ただ不自然なストレスを、
溜め込んでしまうことになります。
これは、身体のことだけに限らず、
あらゆる場面で言えることです。
そもそも、変化が常の自然界では、
安定しているように見える状態も、
不安定な中で、絶妙なバランスを保っているだけで、
その状態が長く続くことはありません。
人間の安定した姿勢などでも、
同じ状態を、ずっと続けることは無理なことで、
小まめに動かしてこそ、
その態勢、姿勢が保たれるものです。
安定させるためには、
常に変化させることです。
決して安定させることを、
固定させることと勘違いしないことです。
ここを正しく認識していないと、
不安定さに、無用にストレスを感じたり、
固定化しようと無理をして、不安定を越えて、
崩れてしまうことにもなりかねません。
自然界は、不安定が当たり前と考えていればいいですね。
激しく変化させられるところに、
泰然、悠然とした安定感ももたらされるものです。
どうぞ、安定させようとするのはいいですが、
ぜひ、固定化させようとはしないでください。
また、安定は長続きすることなく一瞬ですから、
常に変化し続けて、進化した安定を目指してください。
自然界の安定、不安定の真髄を理解、体得した今日も、
ダイナミックに愉しめる、有意義な一日になりますね!
どうぞ、不安定、変化、高次元の安定を、
存分にお愉しみください!
(浜本哲治)
天竺牡丹 てんじくぼたん ダリアの花です