イザという場面で、力みなく臨むためには、日常のあらゆる場面で、力を抜いていくことを実践することだ。自然体は特別なものではない。<1036>

イザという場面で、力みなく臨むためには、
日常のあらゆる場面で、
力を抜いていくことを実践することだ。
自然体は特別なものではない。

<1036>


柿の緑色の実が、徐々に色づいていく様子は、
見ていてワクワクしてきますね。

柿の学名は「Diospyros kaki」ですが、
Diospyros(ディオスピロス)は、
ギリシャ語の「Dios(神、ジュピター)+ pyros(穀物)」
が語源で、「神の食べ物」の意味のようですね。

また日本を代表する果樹であることから
「kaki」も学名になっています。

「かき」の名前の由来は、
実が堅いことから「かたき(堅)」や
実がつやつや輝いていることから「かかやき(輝)」が
転訛したと言われていたり、
「あかき」「赤木」や「赤き実」
紅葉の赤い葉と、黄色い実の「赤黄」の上略が由来とも言われ、
諸説あるようですね。

毎年、自然の恵み、神の食べ物であるこの子の実を、
鳥くんたちと分け合っていただいています。

花言葉は、
「自然美」「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」
「優しさ」「恩恵」「優美」

柿からは、花言葉にもあるように、
優しさ、優美さを感じます。

春先の新緑から、盛夏の濃い緑になっていき、
控えめな花を咲かせ、実らせ、色づいていき、
やがて、葉を落としていく姿の、
どの過程からも感じられるエネルギーですね。

植物たちからは、力みは全く感じられません。

人間はちょっと力が入り過ぎでしょうか。

頑張る、気合いを入れる、力を込める。
事に臨むに当たってや、難題、困難に遭遇すると
身体にも脳にも、余計な力が入ってしまうのが、
人間でしょう。

冷たい空気に触れて、
身体をこわばらせていては、
ますます寒さが増してくるように、
必要以上に力が入ってしまうと、
人間の発揮できるパフォーマンスは低下していきます。

夢へのチャレンジも、
これをしなきゃ。などと考えてしまうことでは、
なかなか事は進んでくれません。

同じことをやるにしても、
小さなあなたの思考の違いが、
結果に大きな違いをもたらしていることは、
気づかないうちにも、本当に多いものです。

やらなきゃいけない。と、
やりたい。とでは、
心の少しの違いではありますが、
事を動かすエネルギーとしては、
全く違うものになってしまいます。

これは、日常の中で感じ比べると、
明らかな差を感じ取れるでしょう。

最大の力を発揮できる自然体は、
決して、難しいことではありません。
本来、その状態になっている瞬間はあります。

その状態に、環境などの刺激を受けて、
余分な力が入っていき、
自然体から遠ざかっているだけです。

どんどん、力を抜いていき、
本来の姿に戻っていけばいいだけです。

これは、日常の中で、
トレーニングしていくのがいちばんですね。

寒気に触れて、こわばった身体を感じたら、
肩に入った力、身体に入った力を抜いていく。

難題、困難に遭遇して緊張すれば、
身体のどこかもこわばっていますから、
それを感じ取ってほぐしてあげること。

やっていることが愉しめなくなっていたら、
愉しむことを思い出したり、
愉しむ方法を見つけだしたり。

思考がフル回転し始めたら、
あなたの脳を信じてあげて、
思考を手放してあげることなどなど。

一日の中で、余計な力を抜いた方がいい場面は、
たくさんあるでしょう。

どうぞ、あらゆる場面で、脳や身体に入った、
緊張やこわばりをほぐすために、
それを感じ取って、力を抜くことをやってみてください。

特に、やらなきゃいけない。という、
脳の力み、強迫観念は、
出来ないか、いいものが出来ない兆候と捉えてください。

力が抜けた状態が、
いかにパワーやエネルギーを発揮できるかを、
しっかりと感じられる、
今日も素敵な一日になりますね。

どうぞ、存分にあなたの本当の能力をお愉しみください!

(浜本哲治)

色づいてきた柿の実です。
色づいてきた柿の実です