人生の旅で最高に愉しめるのは、
いつも過程の今である。
できるだけ遠くまでを目指して、
最高の歓びを、より多く感じていこう。

＜1209＞

忘れたい出来事との出会いより、
素敵な思いが残る出会いとの別れの方が、
難しいものでしょう。

ただ、どんなに素晴らしい夢の実現があって、
栄光があって記憶や記録に残るとしても、
それにすがっては、その後の人生を、
充実して、愉しく満喫できることはありません。
逆にストレスが多くなるだけでしょう。

人間の脳の歓びの源泉は、
成長、進化するところにあります。

どんなに楽しい想い出になる出来事でも、
そこから成長、進化していないことに気づくと、
脳が歓びを感じることはありませんし、
その楽しい想い出さえも疎ましいものになりかねません。

夢を実現すること、楽しい時間を過ごすことの原理は同じです。
夢中になって、エネルギーを惜しみなく注ぐことを、
成長、進化のために未来の夢に対してすることです。

エネルギーを注ぐ夢が見えていないのだとしたら、
夢の本質を理解できていないのかもしれませんね。

夢の実現も、自らが楽しい思いをするにも、
誰かの幸せを具体的に実現していくことです。
その結果として、夢が実現し楽しい想い出にもなります。

どこまで行っても、夢に終わりはなく、
常に過程があるだけですから、
私たちは、最期の瞬間まで人生の旅人です。
そして、旅先に楽しみがあるのではなく、
旅程の中にしか、愉しめる時間はありません。

感情は、旅を続けるエネルギーになりますから、
喜びも悲しみも、大いに感じることです。

ただ、旅先である夢をしっかり持っていないと、
単に感情に振り回される、流されるだけになります。

今の場所で起きたこと、感じた感情は、そこそこにして、
この先の旅のプランに、あれこれ思いを巡らせることです。

どこまでも見知らぬ場所に、
旅することができる人生です。
ただ、時間制限がありますから、
振り返るのは、最後の終着点で充分でしょう。

どうぞ、あなたの人生の旅は、
どんどん先に進んでいってください。

人生で、世界中の全ての場所に行くことは、
まず、難しいでしょうが、
たくさんある素敵な場所に、
行けないのはもったいないことだと感じるでしょう。

あなたの才能や夢の旅は、
もっと広大な領域で、もっと楽しいことが
無尽蔵に待っています。

少しでも深く、広く体感しないと、
それこそ、もったいないですよ。

さて、今日もあなたの追求の旅は、
どんな展開を見せるのか、
わくわく楽しみですね。

（浜本哲治）