ひたすら磨き込んだ天賦の才を、
感性から届けられる人が、真のプロである。
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春先の大雪で、
枝などを折られた子もたくさんいた時にも、
折れた枝を地面に刺しているだけで、
根付いた子もいました。
また、春から夏までに、
折られたことを忘れさせてくれるほどに、
枝や葉を出している子もいます。
根元近くから、ポッキリ折れた子は、
たくさんの蘖(ひこばえ)を出して、
チャレンジを再開していました。
自然界では、本当にいつ何が起こるかわかりません。
常に変化し続けている自然界ですし、
ほんの僅かな組み合わせやタイミングの違いで、
全く違う結果を生み出してしまうのが、
エネルギーの共鳴で現象が起こる自然界です。
予期せぬことが起こって当たり前、
普通と考えているといいでしょうね。
どこに当たり前、普通を置くかで、
その対応力は明らかに違ってきます。
どうも人間は、
変化が普通の自然界で、
変化しないことを基準にして、
過ごしている傾向にあるのかもしれませんね。
これ自体が、自然に逆らっていることになりますから、
結局、大きなストレスを感じてしまうことになります。
植物たちのしなやかさも、逞しさも、
大小問わず、変化が当たり前の基準で、
チャレンジしているところから生まれています。
そこを基準にすることで、
人間界で感じるストレスの多くは、
雲散霧消するでしょう。
そして、そこからさらに、
察知、予知能力を高めていくことで、
生きた行動力、高い対応力が生まれてくるでしょう。
未知を開拓していく際に、
あるものとすることと、
ないものと前提にすることでは、
感じようとする能力には、
明らかな働きの違いが出てきます。
察知、予知能力を高めるには、
変化することを、あるものにすることが、
重要なことになるのは、脳のメカニズムです。
さらに、変化を嬉々として受け入れることが、
さらに、感覚、感性を鋭敏にすることになるでしょう。
どうぞ、変化を歓んで受け入れられるような
基準を、当たり前を、
あなたの中に設定してください。
そして、さらにその先の能力を、
研ぎ澄ましていくことに、
チャレンジしていってください。
察知、予知能力は、
人間に備わっている能力で、
どこまでも研ぎ澄ましていける能力です。
植物たちのハイレベルな逞しさ、しなやかさを、
人間はすぐにでも手に入れることができます。
それは、不自然な常識に縛られている感覚を、
少しだけ、自然に戻すことで実現することですね。
ひとつ基準を置き換えるだけで、
感性が発動し始める感覚を、
ぜひ、今日はお愉しみください!
(浜本哲治)