ガラスのような繊細で感じやすい心が、実は心の強さの秘訣である。<1615>

ガラスのような繊細で感じやすい心が、
実は心の強さの秘訣である。

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人間はどんなに年齢、経験を積んでも、
それほど心が強くなるものでもないでしょう。

また、どんなに成果を挙げている人でも、やはり同じ人間ですから、
心の、例えば傷つきやすさなどは、誰しもそれほどの差はないでしょう。

逆に、何かを成し遂げた人は、
人一倍感性、感じる心が鋭敏にはなっているでしょうから、
そういう意味では、やはり人一倍、
傷つきやすいと言えるかもしれませんね。

ただ、そのガラスのような心を、磨き込みながら、
周りには強く見えるようにしていくコツとしては、
強くしようとはしないことが大切でしょう。

心を強くしようとすることは、どちらかと言えば、
鈍感になっていこうとすることにもなりかねませんから、
これでは、感じる心、感性が研ぎ澄まされてはいきませんね。

強くしようとするよりは、
まずはフォーカスシフトを実践していくことです。

もちろん、常に心を向けられる、
ワクワクできる夢を、鮮明にイメージできるように、
持っておくことは必要不可欠なことですが。

傷つくような出来事などに、
いつまでも心をフォーカスさせることなく、
常に夢などにフォーカスを切り替える習慣を身に付けていくことです。

そして、フォーカスシフトに慣れて、
さらに心を研ぎ澄ましていくと、
その純粋さ、感じやすさが強さにもなっていくでしょう。

フォーカスシフトをするまでもなく、
心を奪われなくなるとも言えるでしょうね。

植物たちの、しなやかさ、逞しさは、その純粋さからきています。
人間よりは、遥か先に進化している植物たちは、
どんな経験を積んだ大木になっても、
瑞々しさ、純粋さが失われることはありません。

風格は出てきても、純度も同時に高くなっています。

この秘訣は、人間は植物たちに学ぶべきですね。

どうぞ、もし心が強いから成功できると考えているとしたら。
また、強くないから夢の実現も、事の成就も難しいと考えているとしたら、
その発想は、すぐにでも手放してください。

俗に言われる弱さは、感じやすさですから、
それは決してデメリットではありません。
むしろ大きな財産になるものです。

その心を、どこまでも純粋な方向に磨いていけば、
その弱さが、大きな強さになって輝いてきます。

本当の強さは、夢から目を離さなくなることです。

ガラスのような心が、強さの秘訣と実感できていけば、
今日も間違いなく愉しいだけの一日になりますね!

(浜本哲治)