擬のその先へ。
他の誰にもなれない自分の、
自分らしさをどこまでも深く、
洗練させる本質の方向に追求することだ。
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ゼフィランサス・カリナタの花は、
別名をサフラン擬(もどき)と呼ばれています。
渡来した時は、似た花なのでサフランと呼ばれていたようですが、
後に、本当のサフランと区別するために、
この名になったようです。
雨が降った後に、咲くことから、
レインリリーの別名もあります。
ピンクの花が可愛らしく、
曇り空にも映える色ですね。
花言葉は、
「清純な愛」「純情な愛」「潔白の愛」
「歓喜」「期待」
擬という名前は、ちょっと可哀想な気がしますが、
人間が付ける名前は、この子には関係なく、
この子らしい美しい花を咲かせていますね。
人間の方が、もしかしたら、
自分らしさを、どんどん失っていって、
擬の様相を呈しているのかもしれません。
社会環境や教育環境などに流されていると、
どうしても、画一化した方向に向けられ、
個性を封じ込めてしまいがちですが。
ただ、どこまでいっても、
別の誰かにはなれませんし、
自分は自分でしかありませんから、
最も美しく、しなやかに、確実に、
夢の実現や能力を発揮していけるのは、
自分らしさを追求していくことですね。
技術的なことの上達のために、
真似から入ることも多いですが、
そこで終わってしまっては、
進化は訪れませんね。
ここ最近の、日本の活力のなさも、
擬に終始していることに、
その一因はあるでしょう。
日本発のものが、なかなか見えてきません。
これも、独自性を追求していこう、
そういうものを見出し、育んでいこうとする、
一人ひとりのマインドの希薄さが、
全体の流れになっているのでしょう。
擬からの脱皮。
独自性、個性の追求、育成。
今、私たちにとても必要なことですし、
いつの時代にあっても、どこまでも大切なことですね。
どうぞ、あなたらしさの追求、
擬のその先への探求を進めてください。
そして、周りに対しても、
個性、独自性を見出してあげて、
その追求を奨励し、育んであげてください。
いつまでも、外や自然からの影響で、
大きな流れが転けないと、
変われない一人ひとりではいけませんね。
あなたの心や素晴らしい才能も、
声を発しているはずです。
自分らしくありたい、もっと能力を発揮したい。
どうぞ、心の声をしっかり聴いて、
あなたにしか出来ないことを追求していく、
今日も素敵な一日をお愉しみください!
(浜本哲治)
ゼフィランサス・カリナタの花です。