達人、一流の入り口に達するには、
最低1万時間が必要である。
器用さはあらゆる可能性を探ることに使い、
一途に一本道を極めようとチャレンジすることだ。
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植物たちは、不器用に思えるほど、
一途に自分の花を咲かせていきます。
この一途さが、息をのむほどに美しい花を咲かせ、
永々と続いていく種を育んでいることは、
間違いのないことでしょう。
植物たちの一途さを見て、
それしか出来ないから、そうしていると感じるのは、
たぶん、間違っているでしょう。
植物たちも、その気になれば、
違う花を咲かせることは出来るでしょう。
品種改良などで、人間が勝手に作っていますし、
様々な組み合わせや、ほんの少しの違いで、
大きな違いを生み出す、無限の可能性がある自然界ですからね。
ただ、あえてそれをすることなく、
ひとつの花を、追求していくところに、
自然界を充実して生きるための、
また進化していくための、奥義があるように感じます。
人間は器用であるがゆえに、
多くの悩みや苦しみを抱えてしまっていると、
今の人間界を見て感じられることですね。
人間の脳は、自分自身が成長、進化することに、
最大の歓びを感じて、さらに先に進めるものですが、
エネルギーを分散させていては、
この歓びを感じづらくなります。
また、現状に満足することのない、
欲求を人間の脳は持っていますが、
分散させたエネルギーでは、
なかなか事が進まず、状況が変わらないですから、
そのことで、ストレスを溜め込んでいるのも、
現代社会の状況でしょう。
人間がスペシャリスト、一流の域に達して、
その才能で生きていけるようになるには、
1万時間と言われています。
毎日1時間で、27年。
毎日3時間で、10年。
毎日10時間で、3年の時間です。
現代の教育体制では、広く浅く学んでから、
何かを見つけていくという発想になっていますが。
これでは、学ぶ楽しさも、
成長、進化する歓びもなかなか感じられず、
時間がもったいないとも言えるでしょう。
ひとつの才能を追求して、
一流の域に達するには、
広い学びも必要になりますし、
自然の真理を学ぶにも、
深く追求するのが、最も確実な方法です。
また、追求する才能が変わっても、
深く真理に向けた追求が出来ていれば、
どんな能力でも、いち早くその深さからの追求ができます。
1万時間熱中できる、夢中になれる、
誰かの幸せを実現できる才能を、
追求していくことが、
夢を最速で実現していく方法です。
どうぞ、あなたの器用さは、ひとつのことを、
あらゆる可能性を模索することに活用して、
一途に追求していってください。
一途になることこそ、
あなたの成長、進化の礎です。
1万時間のどの辺りにいるのかを、
ぜひ、感じてみてください。
その中でも成功曲線を描いていきますから、
浮上する楽しみなタイミングは、
きっと見えてきますね。
一途にひとつの夢を目指すあなたに、
素敵なことが起こる、
今日も愉しみな一日になりますね!
(浜本哲治)
黄花秋桜 きばなこすもす の花です