逆境と認識できる現象に遭遇できることは、大きなチャンスの到来である。壁は小さすぎても、大きすぎても壁とは認識できないものだ。<1013>

逆境と認識できる現象に遭遇できることは、
大きなチャンスの到来である。
壁は小さすぎても、大きすぎても
壁とは認識できないものだ。

<1013>


夢に向かって大きく羽ばたこうする時や、
成長、進化する時には決まって、
壁に思えることや逆境、逆風に遭遇するものです。

これは、雛が卵から孵るように、
成長とともに、それまで育った環境や器、枠が、
超えるべきものとして遭遇するものですね。

逆に、壁に遭遇しないとしたら、
成長していないと考えた方がいいでしょう。

逆境や壁との遭遇は、歓ぶべきことですね。

そして、新たな環境や器、枠の中で、
元気に成長できるかを試されている、
私は「天のチェック」と呼んでいる、
卒業試験のようなものでしょう。

そこを乗り越えられなければ、
その先の世界で成長できる基礎が、
まだ充分ではないということです。

諦めて、殻の中に止まってしまうと、
大きなストレスを抱えることになりますし、
小さな枠の中では、大きな成長も進化も感じられませんから、
人生の歓びを感じることが少なくなってしまいます。

壁を乗り越えるのもたいへんなことですが、
それ以上に、諦めたり留まっている方が、
遥かに辛いことになるでしょう。

その辛さに慣れようとして、
心身に無理を強いているケースも多いですね。

壁や逆境は、簡単に乗り越えられるものであれば、
それと感じることもなく進んでいけますが、
今の能力を精一杯使ったとしても、
乗り越えられないかもしれない。
と感じることで、壁や逆境と認識するものですから。

当然、それを乗り越えるには、
心身ともに、ギリギリのところまで、
追い込まれることにもなります。

ここを乗り越えるために、
ひとつ覚えておいて欲しいことは、
相撲の「うっちゃり」という技があるように、
追い込まれた時こそ、使える技、有効な方法が、
必ずあるということです。

それは、実際に追い込まれないと、
見えて来なかったり、有効ではないことが多いものです。

ポイントは、壁や逆境の力を、
上手く利用するということでしょう。

そして、どんなに追い込まれても、
心や身体の力を抜くことも、忘れないでください。

追い込まれると、防御本能も働いて、
無意識のうちにも、力んでしまうのが人間ですが、
これでは、充分に実力が発揮できません。

壁や逆境は、ギリギリのところではあっても、
あなたに乗り越えられる可能性があるからこそ、
訪れるもの、感じられるものです。

とても超えられることのできない壁は、
壁としても認識できないものです。

どうぞ、あなたの目の前に現れた壁は、
あなたの成長、進化のためのものですから、
歓んでチャレンジして行ってください。

その壁を乗り越えた先には、
大きく飛躍できるフィールドが待ち構えています。

逆境を愉しめる視点や、そのパワーが、
あなたの未来を切り拓いていくことになりますね。
今日もいい日になりますよ。

(浜本哲治)