自然が育んでくれることは、自然に委ね、
無闇にやることを増やさず、
本来やるべきこと、
自分にしかできないことに集中することだ。
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自然は、一旦手を入れだすと、
どんどん、手を加えなければならない、
状況になってしまいます。
これは、作物たちを、
自然栽培で育てようとしてきて、
痛感したことでもあります。
人間が手を加えることで、
自然に任せておけば、
自然が見事に最高の形で、
やってくれることを、
不完全なことしか出来ないのですが、
人間がやらざるを得なくなります。
土を耕したり、肥料や農薬、水やり、
全ての工程において、
自然に任せておけば、
最高の形になって、
人間が手出しをする必要がなくなります。
今のところ、人間が出来ることは、
育てたい子の、種子を蒔くこと。
育てたい子の、陽当たりだけを確保すること。
そして、恵みをいただくこと。
これだけで、作物は元気に育ってくれます。
根本的な、種子が、
一年限りのF1種のように、
人間の手が加わっていますが。
それでも、循環させていけば、
種子蒔きの必要もなくなってくるでしょう。
これは、人間界で、
夢を実現したり、才能を育てることにも、
当てはまることでしょう。
人間は、とかく手を加え過ぎて、
自ら、やることを増やしています。
それも、自然に任せていれば、
手出しをするより、
遥かにいい形で育んでくれるものを、
中途半端に手出しをして、
忙しくしてしまっていますね。
そして、本来やるべきこと、
どこまでも追求していかなければならないことに、
エネルギーも時間も使えなくなっています。
どうぞ、やることを無闇に増やさないでください。
やることを増やすことが、
夢の実現に近づくことでは、
決してありません。
知らぬ間に、増えてしまうものですが、
どうぞ、常にシンプルに削ぎ落としてください。
あなたの夢の実現に向けて、
あなたがやるべきこと、
あなたにしか出来ないことを見極めて、
出来るだけ絞り込んだことに、
あなたの貴重なエネルギーと時間を投入してください。
才能の進化も、夢への前進も、
あなたにしか出来ないことを、
どこまでも深く、遠くまで進めていくことです。
シンプルに集約されたチャレンジが、
今日も素晴らしい一日にしてくれますね!
(浜本哲治)
薔薇 ばら のピエール・ドゥ・ロンサールの花です