万能を目指した先にはそれはない。
一点を深く追求することでこそ、
多くの人の幸せを実現できる万能に近づいていく。
<736>
山法師の名前は、
中央の丸い花穂を坊主頭に、
4枚の白い総苞を白い頭巾に見立てて、
比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたようですね。
花水木(はなみずき)の別名を、
アメリカヤマボウシと言いますが、
山法師は花水木の近縁です。
花水木の花期が終わってから、
山法師の花は咲いてきます。
中国名を「四照花」と言い、
四方を照らす様子を表現しているようです。
秋に、苺のように赤く熟した実は、
シャリシャリとした食感と、
自然な甘さが、とても美味しくいただけます。
花言葉は「友情」
「比叡山」「照」という言葉から、
天台宗の開祖、最澄さんの、
「一隅を照らす」という言葉が浮かんできます。
これは、まさに与えられた天賦の才を、
磨き込む最良の方法でしょう。
才能は、一人の人のために、
今いる、その場のために、
最高に輝かせていくことで、
その輝きが、多くの人に届くようになっていきます。
目指すべき夢は、多くの人に、
幸せを届けることですが、
一人の人に幸せを届けられない才能が、
多くの人に届くことはありません。
また、多くの人に届けようと、
磨いていった才能は、
あまり際立った輝きを放つこともありません。
何にでも応用できるようにと、
作っていこうとすると、
何にも使えないものが出来てしまうのと同じですね。
ひとつに使われるものを、
さらに研ぎ澄ましていった先に、
多くのものに応用できるものが生まれてきます。
自然界の普遍の真理が、
あらゆることのベースになっていること、
夢の実現や、成功のための、
原理原則が、共通していることでも分かるように。
あなたの才能が輝き、
多くの人の役に立つには、
一点を深く掘り下げていくことです。
どうぞ、あなたのいる場所で、
あなたの得意な、誰かの役に立つ才能を、
一人の人が、最高に幸せを感じる方向に、
磨き込んでいってください。
追求に終わりはありません。
その追求は、あなたも幸せを感じ、
やがて、多くの人に届いていきますね。
今日も大きな幸せを感じる、
素敵な一日になっていきますよ!
(浜本哲治)
山法師 やまぼうし の花です